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乳がんの理解を深めるべき… 「MY PINK ACTION」で自分と乳がんのことをちゃんと知る

ピンクリボンフェスティバル運営委員会事務局(公益財団法人日本対がん協会ほか、以下PRF)が活動のコンセプトを再定義し、『MY PINK ACTION 知ろう、自分と乳がんのこと。』を新たにスローガンとして設定しました。2021年4月より、啓蒙活動がスタートします。

乳がんの理解を深めるべき… 「MY PINK ACTION」で自分と乳がんのことをちゃんと知る

乳がんの早期発見や適切な治療の大切さを伝える活動を続け、今年で18年目を迎えたPRF。この18年間で、40歳以上の乳がん検診率は44%にまで上昇。また、この期間にライフスタイルの変化、多様性、医学の進歩など、女性たちを取り巻く環境も大きく変化しました。

今回の新スローガン『MY PINK ACTION 知ろう、自分と乳がんのこと。』は、PRFに加えて医療従事者や乳がん罹患経験者などからなる検討委員会が、生活者調査などの結果をふまえて決定しました。これらの乳がんに関する“今”の課題に対し、今後5年間をかけて取り組んでいくとのことです。

乳がんに対する知識、検診への正しい理解が大切

20代~60代の女性に対し、乳がんを取り巻く問題に関してアンケート調査を行うと、国が定めるマンモグラフィ検診は対象者(対象年齢40歳以上)の約7割が受けたことがあるものの、セルフチェックを行っている人はわずか9%との結果になりました。

【PRF】MY PINK ACTION

乳がんに対する課題としては「乳がんに関する知識がない」「正しい情報がどこにあるのかわからない」「自分ゴト化できていない」といったものがあげられました。一方、罹患経験者は実際に困っていることに関して、「心の問題」「治療や副作用」「復職や就職」「外見の変化」「経済的な負担」など、様々な悩みが浮上しました。

これらを踏まえ、治療方法や相談先、乳がんに関わるケアなど、“乳がんにまつわる正確な情報を理解すること”の重要性が明らかになりました。

「MY PINK ACTION」とは

ミッション

【PRF】MY PINK ACTION

PRFの活動指針として、1つのミッションと5つのカテゴリーが設定されました。

ミッションは『正しい知識の習得と自分に合った適切な行動を促す』で、年齢や生活様式は違えど、乳がんについて自分事として向き合い、正しい情報を正しく理解し、自分に必要な行動を考え実践できるように活動していく、という想いが込められています。

【PRF】MY PINK ACTION

また、コンセプトマークは解像度が粗いピンク色のグラデーションが特徴。2021年1月から、PRFへの申請することでピンクリボン運動へ取り組む法人活動で同マークが使用できるようになっています。

正しく向き合うために大切な、5つのカテゴリー

ここからは、今回の『MY PINK ACTION』で設定された、「正しい知識の習得と自分に合った適切な行動を促す」ための5つのカテゴリーをご紹介します。

【PRF】MY PINK ACTION

日頃から定期的に乳房のセルフチェックを行うことが大切で、気になったときには医療機関を受診するように促すこと。

【PRF】MY PINK ACTION

年齢や生活習慣、また遺伝性のリスクなどによって、各個人に合った検診も異なります。それらを踏まえ、それぞれに対し適切な検診の受診を促すこと。

【PRF】MY PINK ACTION

患者や家族、またその周囲の人々の不安を理解し、相談できる場所を提供するといった心の支えにつながる情報を伝えること。

【PRF】MY PINK ACTION

乳がんの治療への誤ったイメージの払拭や、なかなか聞きにくい疑問の解消をはかる。また、がんとともに生きるために、その助けとなる情報を伝えること。

【PRF】MY PINK ACTION

がんの経験や受け取り方はそれぞれ異なるため、その多様性を尊重する。また、現在の自分自身と向き合うために、必要な情報提供を行うこと。

■ピンクリボンフェスティバル公式HPはこちら

まずはセルフチェックから始めてみてはいかがでしょうか? ぜひこの機会に、一度自身の状態を見直してみてください。

【参考】
18年で変化した乳がんを取り巻く課題を見つめ直し新活動コンセプトを再定義「MY PINK ACTION知ろう、自分と乳がんのこと。」発表 - PR TIMES
©︎公益財団法人日本対がん協会