防腐剤フリーは逆に危ない!? 絶対に注意したい「スキンケアのNG常識」
スキンケアは肌の土台を作る大切な美容ステップ。しかし、間違った知識でスキンケアをしている人は少なくないんです。そこで、スキンケアに関する間違えやすい知識をピックアップ。あなたは正しいスキンケアをできていますか?
NGスキンケアは今すぐ正して!
今回ご紹介するのはスキンケアのNG知識。間違った知識でスキンケアを行っていると、肌はどんどん衰えていくかも…!? 肌を正しくいたわるため、NG知識は今すぐに正しておきましょう!
防腐剤が入っていないほうが肌にいい、はNG!
「防腐剤フリー」という言葉を聞くと、なんだか肌に良さそうと安心してしまいませんか?
たしかに、これまでに防腐剤で肌が荒れてしまったという方は「防腐剤フリー」のものを選んたほうがいいでしょう。しかし、防腐剤がただの悪者かといえば、そうではありません。
化粧品は開封してから長い期間使用するものなので、雑菌が繁殖することも。それを防いでくれるのが防腐剤の役割です。防腐剤が入っていないがために、雑菌が繁殖し、成分が劣化してしまうこともあります。
防腐剤フリーだからという理由だけで化粧品を選ぶのは危険といえるでしょう。
無香料ならにおいがつかない、はNG!
「無香料」「香料フリー」という表記は、においがないということではありません。
「香料」を使っていないというだけであり、原料によってはにおいを感じるものもあるのです。近しい表記で「無香性」「ノンパフューム」というものもありますが、こちらはにおいを感じにくいという意味合い。
化粧品のにおいがどうしても苦手な方は、「無香性」「ノンパフューム」と表記されたものを選びましょう。
香りのある化粧品は肌に悪い、はNG!
とはいえ、においがあるものが悪いというわけではありません。
良い香りは女性ホルモンを活性化させてくれるため、苦手でなければ取り入れてもOKです。スキンケア商品に含まれている香料は、極めて少量。肌トラブルを極度に心配する必要はありません。ただ、過去になにかの香料が原因で肌が荒れてしまったという場合は避けてくださいね。
アレルギーテスト済みであれば大丈夫、はNG!
化粧品に「アレルギーテスト済み」という表示がされているものをよく見かけます。これはメーカーや販売会社がパッチテストなど何かしらの方法でテストを行い、問題がなかったことを示すもの。
その企業の判定基準では問題がなかったかもしれませんが、誰しもがアレルギー反応を起こさないということではありません。
肌の状態は人それぞれ。「アレルギーテスト済み」と書かれていたから大丈夫と思い込むのではなく、違和感を感じたら使用をやめましょう。
肌の赤みは効果がでている証拠、はNG!
新しい化粧品を使用する際、肌に赤みが出た経験はありませんか?
その赤みに対し、「肌が良くなるための一時的な反応」という捉え方をされることがあるのですが、これはNG。単なる肌の炎症であり、アレルギー反応を起こしている可能性が高いのです。
自分の判断で使用を続けると、より悪化してしまうことも考えられます。使用を中止し、炎症が気になる場合は病院で見てもらうようにしましょう。
間違った知識にだまされない
間違った知識でスキンケアを行っていると、どんなに良い化粧品を使っていても本当に良い肌を手に入れることはできません。まずは、正しい知識を身に着け、本当に自分に合うスキンケアを考えるところから始めてみませんか?
参考文献:小西さやか,『日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト コスメの教科書』,主婦の友社,2016年
文・比嘉桃子(美容ライター)