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毎日、塗りすぎてない!? 「日焼け止め」の正しい選び方と塗り方を解説!

紫外線を浴びることが増えてくる今の時期。そんな時に欠かせないのが日焼け止めですよね。けれど、なんとなくで日焼け止めを塗っている方も多いのでは?
実は、紫外線の種類に合った日焼け止めを選び、適量を塗っていなければ、紫外線予防の意味が軽減してしまうんです。今回は、エステティシャンである筆者が日焼け止めの見極め方、必要な適量についてご紹介します。

正しい日焼け止めの使い方が重要

紫外線からしっかりと肌を守るためには、正しい日焼け止めの使い方を知ることが大切です。

意外と知らなかった日焼け止めの使用ポイントについて早速ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

毎日、塗りすぎてない!? 「日焼け止め」の正しい選び方と塗り方を解説!

紫外線の種類によって日焼け止めを選ぼう!

日頃私たちが浴びている紫外線は、『UV-A 長波長紫外線(A波)』と『UV-B 中波長紫外線(B波)』の2種類です。

『UV-A 長波長紫外線(A波)』とは、波長が長く、肌表面は赤くなっていないのに気づけば肌が焼けていたと感じる春のジワジワ日焼けが特徴。3月〜5月に向かってピークとなり、一年中降り注いでいます。

この紫外線は皮膚の真皮層まで到達し、コラーゲンにダメージを与えます。そのため、肌のハリや弾力が失われシワやシミ予備軍の原因となります。

『UV-B 中波長紫外線(B波)』とは、皮膚の表面にある表皮に対して強く作用する波長で、太陽の日差しを浴びると肌表面が真っ赤になるサンバーンを起こすのが特徴です。

特に6月〜9月に向かってピークとなります。一年中降り注いでいますが、特に真夏のレジャー日焼けを繰り返しているとシワやシミなどの肌の老化を招く原因となります。

「SPF」と「PA」違いとは?

『UV-B』防止に効果的な「SPF」

「SPF」とは「Sun Protection Factor」の略で、主に『UV-B』に対する防止効果を表す指標です。

表記されている数字は、素肌で紫外線を浴びた時と比べて、肌が赤くなるまでの時間を何倍遅くできるかを表したものです。

例:海や山などのレジャーに行き、肌が赤くなるまで約30分の人がSPF30の日焼け止めを使った場合、30分×30=900分(約15時間遅らせることができる)

例:近所に買い物に行き、肌が赤くなるまで約60分の人がSPF40の日焼け止めを使った場合、60分×40=240分(約4時間遅らせることができる)

『UV-A』防止に効果的な「PA」

「PA」とは「Protection Grade of UVA」の略で、主に『UV-A』に対する防止効果を表す指標です。

PA+からPA++++の4段階で表示され、+の数が多いほど防止効果が高まります。
『UV-A』が高まる3月〜8月はPA++〜PA++++、9月〜1月は日差しに合わせてPA+〜PA+++と調節しましょう。

「SPF」と「PA」の見極め方

3月〜5月の初夏、買い物程度の日常生活や室内で過ごす場合は、SPF20〜40、PA++〜PA++++のものをチョイス。

6月〜9月の真夏、日常生活やレジャーなどの外出時は、SPF40〜50、PA++〜PA++++のものを選ぶといいでしょう。

日焼け止めによって数字や+の数が違うので、上記のように季節や紫外線の強さ、シチュエーションによって使い分けるのがおすすめです!

顔に塗る日焼け止めの適量&塗り方は?

日焼け止めを顔に塗る際の適量目安は、肌面積1㎠につき2mgが適量と言われています。
顔の大きさが20cm×18cmの場合、20cm×18cm=360㎠×2mg=約720mg=0.72gが適量となります。

日焼け止めの適量と塗り方

目安はクリームタイプならパール一粒ほど、液体タイプなら一円玉ほどの量です。

日焼け止めの適量と塗り方

日焼け止めを手に取り、両ほほ、ひたい、鼻、あごにのせます。

日焼け止めの適量と塗り方

指の腹でサッと塗り広げます。
小鼻や目元、生え際など塗り忘れのないようにしましょう。

日焼け止めの適量と塗り方

これからの季節は特に汗や皮脂などで日焼け止めが落ちやすくなってしまいます。そのため、もう一度同じ量を重ねづけるとより効果的です。

いかがだったでしょうか?

日焼け止めは「数値が高ければいい」「塗っていれば焼けない」「朝塗ったから大丈夫」という訳ではありません。

季節や日差しの強さ、日常生活やレジャーなどのシュチュエーションに合った「SPF」と「PA」を選ぶことが重要です。また、一回でたくさんの量を塗るのではなく、重ねるように塗り、2〜3時間ごとに塗り直して紫外線ダメージから肌を守りましょう。