いまわたしたちにできること~美容・健康・環境も~

「肌は確実に応えてくれます」 …ビューティライターの美容ルール3つ

ビューティライターであり、またトータルビューティブランド『OSAJI』のメイクアップコレクションのディレクターとして活躍するAYANAさん。仕事で大切にしていること、美容ルールなどを教えていただきました。

美容業界のあらゆる仕事を経験しメイクをクリエイトする立場に。

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ビューティライターとしての活動にとどまらず、コスメのプロデュースなどにも携わるAYANAさん。美容のお仕事をするようになった原点は、学生の頃に遡るという。

「メイクアップアーティストになりたくて、大学からメイクの専門学校へ入り直しました。その後は30代半ばまで会社員として、コスメの商品企画や開発、マーケティングなどを経験しました」

転機が訪れたきっかけは東日本大震災。

「当時は百貨店営業職を担当していましたが、あまり向いていなくて。そんなとき別の会社に誘われて、生きているうちにやりたいことをしよう、もっと人のためになることがしたいと思って転職を決意。いろいろあってその会社には入らなかったのですが、書籍を作る仕事を任せてもらえたんです。そこからなんとなくフリーランス生活が始まり、現在に至ります」

2019年からは、トータルビューティブランド『OSAJI』に、メイクアップコレクションのディレクターとして参画。

「シーズンごとに女性像をイメージし、そこにハマるメイクアップアイテムを作っています。OSAJIはデリケート肌向けのブランドなので、ユーザーにはメイクを攻めの気持ちで楽しめない人もいるのかなと。そういった方も気軽に簡単に使えて、色の世界を楽しめるように心がけています」

仕事のモットーは、“決めすぎないこと”。

「ゴールを明確に描きすぎると、到達できなかったときが辛いし、それ以上のものを作れない。目標をかっちり決めすぎないほうが融通が利くし、思っていた以上の結果を出せると思います」

仕事のインスピレーションはアートブックから得ることも。

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AYANAさんが大切にしている、海外の雑誌。仕事の参考になる、独創的なグラフィックが満載。「バッチリ決めたコーディネートだけど1か所だけ妙だな、みたいな写真が好きなんです」

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デスクまわりにはメイクアイテムがズラリ。気に入ったリップをすぐ手に取ることができるようになっている。

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あまり好きではない自分の顔に少しでも慣れたい、とミラーも用意。

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写真家の石田真澄さんと作ったホリデーコレクション。

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AWコレクションのビジュアルには富田望生さんを起用。テーマは、美はそこに至る過程にも存在するという“GETTING READY”。

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AYANA’s Beauty Rules

1.スキンケアは 基本をしっかり。

「洗う、水分を与える、クリームでフタをする、UVカットで紫外線から肌を守る、という基本のステップを丁寧に行います。たとえば化粧水は長めにハンドプレス。肌の状態を確認しながら保湿する、といった具合に。そうすれば、肌は確実に応えてくれます」

2. 自分の顔の嫌な部分は分析してみる。

「私、自分の顔が好きではなくて。美容のお仕事をしているのにこれじゃダメだ、と鏡や自撮りで何回も見て、慣れるよう努力したんです。そうしたら気に入らない部分も大した問題じゃないと思えるようになって、メイクで変えるアイデアも湧くようになりました」

3. 肌はカバーしすぎない。

「メイクは“カバーしすぎない”ことがモットー。毛穴もシミも、他人からの引きの視点で見ればけっこう気にならないものです。それよりメイクとファッションのバランスとか、トータルの美が大切。メイクは隠すためではなく、楽しむためにするものです」

AYANA
書籍や雑誌の執筆に励みつつ、化粧品会社のアドバイザー、プランナーなども務め、幅広く活躍中。毎日多くの化粧品を試す中から“これは!”というものを紹介するインスタグラム(@tw0lipswithfang)も好評。

※anan 2021年9月22日号より 写真・村上未知 取材、文・風間裕美子