いまわたしたちにできること~美容・健康・環境も~

正しいドライヤーの仕方知ってる…? 現役美容師が「シャンプー、ヘアセットの疑問」に回答!

毎日のヘアケアやスタイリングをきちんとしたいと思いつつ、やり方が分からなかったり、難しくて諦めてしまうことも多いのではないでしょうか。そこで今回は「anan Beauty+」に寄せられた質問をもとに、現役美容師である筆者がお答えしていきます! 忙しくて美容室に行けなくても簡単・キレイに見せるコツをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

Q.トップのボリュームを出す方法を教えてください。

A.カーラーを使うと簡単にできます!

A.カーラーを使うと簡単にできます!

忙しい朝、ドライヤーを使ってブローをする時間がなかったり、コテの使い方が難しく結局変な跡がついてしまうなんてことも多いですよね。そんな方におすすめの方法はカーラーを使用することです。

【how to】
トップのハチ(頭頂部と耳の間で最も出っ張っている部分)上の髪の毛をカーラーの太さに分けとり、毛束を前に倒してくるくる根元まで巻き付けましょう。

巻き付けて形をつけている間にメイクをしておくと、外してヘアを整えるときにちょうど立ち上がっているので、効率よく簡単にボリュームを出すことができます。

Q.アホ毛が気になります。キレイに見せるコツはありますか?

A.バームを使ってまとまりのある髪の毛にスタイリングしましょう!

アホ毛があってもまとまりのある髪の毛に見せる方法は簡単です!

【how to】
1.アイロンやブロー後、枝豆1個分のバームを手にとり、髪につけます。このとき、髪の毛の中間~毛先にしっかりつけましょう。
2.もう一度、枝豆1個分のバームと100円玉くらいのオイルを手のひらでしっかり混ぜ、同様に中間~毛先をメインにつけます。このとき、毛先がさらさらの状態だと足りないので、この工程をもう一度行い、艶感が出るまで繰り返しましょう。

こうすることでアホ毛がバームのクリームにくっつき、さらにオイルで艶感を出すことができて、キレイなまとまり感のある髪の毛にスタイリングできますよ。

Q.コテを使うのが難しいです。簡単な巻き方はありますか?

A.毛先だけでも内側に巻いてあげると簡単に印象を変えることができます!

A.毛先だけでも内側に巻いてあげると簡単に印象を変えることができます!

最近流行っている「ヨシンモリ」や「波ウェーブ」などのアレンジは難易度が高いですが、誰でも簡単にできて印象を変えられる方法をお伝えします。今回は毛先のみワンカールさせる、艶感と柔らかさを出す方法をご紹介していきます。コテは何ミリでもOK!

【how to】
1.ミディアム~ロングの場合、毛先から5センチくらいのところにコテを挟みます。ショート~ボブの場合は、毛先から1.2センチくらいのところにコテを挟んでください。
2.内側に半回転させます。
3.内側に回転させながら毛先までスライドさせ、コテを抜きます。

最後にオイルなどのスタイリング剤をつけることで、艶感とまとまり感も出せます。毛先がワンカールつくだけでもいつもと雰囲気を変えることができるので、ぜひ挑戦してみてください!

Q.美容室で毎月全髪カラーリングするのはダメージになりますか?

A.毎度トリートメントをしていてもダメージになります。

カラーリング剤が一度付着した部分の髪は、少なからずダメージを負うことになります。ダメージを抑えつつカラーリングを行いたい場合は根本のみ(リタッチ)のカラーリングをし、毛先の色味があまりにも抜けてしまったときのみ全体のカラーリングを行うと、ダメージを最小限に抑えることができます。

Q.シャンプーを毎日すると逆に乾燥して痛むと聞きましたが本当ですか?

A.年齢や髪質、季節によっては本当です。

これからお伝えすることはあくまで傾向なのですが、40代以降・薄毛・乾燥肌の方は、特に冬場に毎日シャンプーをすると、必要な油分まで取られてしまい、乾燥して頭皮が痒くなってしまう方が多いです。

ただ、こちらの条件に当てはまる方でも、夏場や汗をたくさんかいた日はシャンプーすることをおすすめします。頭皮が乾燥しやすい傾向がある為、お湯の温度は年中通して38℃を超えないようにしたほうが、より乾燥を防ぐことができるでしょう。

逆に20~30代の多毛・脂性肌の方は逆に毎日洗うのがおすすめ。余分な油を落とす為にもシャンプー前にしっかりお湯で流してからシャンプーを行いましょう。またこちらの条件に当てはまる方は、シャンプーやトリートメントの流しが甘い傾向もあるため、流しはよりしっかり行いましょう。

Q.タオルドライはしっかりしてからドライヤーした方が良いですか?

A.はい。正しい方法をご紹介します!

髪の毛がびしょ濡れ状態からドライヤーで乾かすのと、タオルドライをして余分な水分が髪の毛にない状態を比較すると、後者の方がドライヤーを使用している時間が短く、髪の毛にかかる熱を最小限に抑えることができます。

髪の毛にタオルをのせ、手を上下に動かしゴシゴシ拭き取る方をよく拝見しますが、髪の毛に摩擦が生じてしまうのでおすすめはしません。タオルの上に手のひらで握れるくらいの毛束の量をのせ、両手で優しく挟むような姿勢で余分な水分を取り除くと、髪の毛に負担をかけずにタオルドライをすることができます。

Q.髪が広がらないドライヤーの仕方を教えてください

A.ドライヤーの口は下向きにして乾かしましょう!

A.ドライヤーの口は下向きにして乾かしましょう!

ドライヤーはずっと乾かしていると意外と重くて、床と並行(ドアイヤーの口が横)に持っている方が多く見られます。実はこれ余計に広がって乾いてしまうのでおすすめしません。

髪が広がらない正しい乾かし方
1.片手でドライヤーを持ち、もう片方の手は地肌を触りジグザグに動かして、最初に根元に風が当たるようにします。
2.ドライヤーは床と垂直(ドライヤーの口を下向き)に。ドライヤーを持っていない方の手で、髪の毛を上から下へ髪の毛をとかすような動きで風を当てていきます

こうすることで髪の毛が横に広がらずにまとまりやすくなりますよ。時間と余裕がある方はさらにブラシを使ってとかしたり、ブローをすることでより広がらなくなるでしょう。
©miya227/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock ©hanack/Adobe Stock

筆者情報

永嶋 えみこ(Instagram@nagashiii_arrange)
Droog 美容師。サロンワークからヘアメイク・ファッションに興味があり、簡単に出来るスタイリング・ヘアアレンジを提案していきます。