いまわたしたちにできること~美容・健康・環境も~

もう、恥ずかしいからと封印しない! “ココロとカラダ”と密につながる、セクシュアルケアについて考えよう。

親しい人とも話しづらい“性”について。セクシュアルケアの大切さを知れば、“ボディポジティブ”な生き方が身につきます。

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性とカラダにまつわる“今”の声をレポート。

【Q1】自分のカラダに自信はありますか?

YES 9%, NO 91%

“カラダ”と聞かれると、女性的なボディラインをイメージした人が多かったようで「メリハリがない」「下半身が太い」「バストとお尻にハリがない」などの不満の声多数。自分のカラダをそのまま受け入れる、ボディポジティブな考えは持てていないのが現実みたい。

【Q2】自分の性器をしっかり見たことはありますか?

YES 22%, NO 78%

毎日洗っているのに、しっかり見たことがない人がほとんど。理由は「見ようと思ったことがない」「見るきっかけがない」という人もいれば、「グロテスクな感じがして見られない」「見たくない」と、性器に対してネガティブなイメージを持っている人も。

【Q3】デリケートゾーンのお悩みは?

VIO脱毛したら、黒ずみがひどくてびっくり/人よりあそこのニオイが強い気がする…など

アンダーヘアの処理をする人が増えてきた結果、黒ずみや形など、細かな点が気になりだす人が増えているよう。人と比べにくいから正解が分からず、悶々としやすい。「パートナーに腟が緩いと言われて立ち直れない」という声もあり、メンタルへの影響も大。

【Q4】セックスは好きですか?

どちらかというと好き 33%, あまり好きではない 21%, 好き 20%, どちらでもない 18%, 嫌い 8%

「好きな相手とすると心身が満たされる」と考える肯定派は半分ほど。一方で「面倒」「する時間があるなら寝ていたい」など、疲労を理由にセックスを否定的に捉える人も多い。相手と向き合ってセックスを楽しめるのは、心身に余裕がある証拠なのかも。

【Q5】パートナーとのセックスに満足していますか?

やや満足 33%, 満足 23%, やや不満 17%, パートナーはいない 16%, 不満 11%

半数以上の人が満足傾向にあり、その理由は「愛情があるから」が一番多かった。不満派は「イケない」「マンネリ」「相手が上手くない」「サイズが合わない」「お互いの性欲が噛み合わない」など理由は多彩。でも、不満な点を相手に伝えられないのも現実。

【Q6】セックス中、痛みを感じたことはありますか?

たまに痛いことがある 50%, ない 30%, だいたい痛い 12%, いつも痛い 8%

7割の人が痛みを感じたことがあると回答。Q5でセックスの満足度が低いと答えた人のほとんどが、「いつも」や「だいたい」痛みを感じると答えている。一度痛みを感じると恐怖感や嫌悪感が生まれ、セックス時にカラダが緊張して悪循環に陥りやすそう。

【Q7】セックスに求めることは何?

1位 心身の満足, 2位 カラダの快楽, 3位 愛情確認, 4位 心の安定, 5位 相互理解

セックスは愛情表現の一つとして捉えている人が多いけど、愛情を感じながら、カラダも満足できるのが理想型。「自分はイケなくても、オーガズムとは違う多幸感が得られれば十分」との声も。少数ながら「痛みのないセックス 」という、切実で辛い本音も散見。

【Q8】マスターベーションはしたことがありますか?

YES 66%, NO 34%

経験者は7割近くながら、頻度はバラバラ。月に2〜3回が多数派で、ほぼ毎日という人も。「セックスは疲れているとしたくないけど、マスターベーションは別物」だそう。自分の手指を使ってクリトリスを刺激する人が8割ほどで、トイを使う人は少数派。

【Q9】マスターベーションの目的を教えてください。

ストレス解消/リフレッシュ/感度を上げるため/カラダの満足…など

セックスでイクのと違う感覚を味わえるのがマスターベーション。イライラしている時や疲れた時、気分転換に行っている人も多い。「パートナーがいない時はセックスがご無沙汰になり、感度が鈍りそうだからリハビリとしても欠かせない」という人も。

【Q10】オーガズムを経験したことがありますか?

よく分からない 37%, ある 35%, ない 28%

グラフの数字は、マスターベーションも含めた結果。セックスの最中に限定すると、オーガズムの経験なし、は4割に増える。注目すべきは「よく分からない」人の多さ。「雑誌やビデオで見るような、激しくイク感じは未経験」と、正解が分からないよう。


※アンケートは、20〜40代のセックスを経験したことのある女性300人の集計結果です。

※『anan』2021年12月1日号より。