いまわたしたちにできること~美容・健康・環境も~

ゆうこすさんのPMDD体験談。まわりが気づいてくれたから、分かったこと。

起業家として忙しく過ごす中で、PMDDと気づかないまま生理前の気分の不調に悩んでいたゆうこすさん。周囲の人たちに背中を押されて婦人科と精神科を受診したことが、辛い状態を脱出するきっかけに。

突然怒りっぽくなるのは、自分の性格だと思っていました

タレントのゆうこすさん

SNSで美容情報などを発信するインフルエンサーとして活躍し、起業家としても知られるタレントのゆうこすさん。いつも明るく、オープンな人柄で人気だけれど、以前は、生理前になると感情が暴走してしまうことに悩んでいたそう。

「3年ほど前、ちょうど会社を立ち上げた頃でした。いきなりアグレッシブになったかと思えば、突然涙が出てきたりして。一番“被害”を受けたのはパートナーでした。にこにこしている顔を見るだけでなぜか無性に腹が立って、暴言で傷つけたくなってしまうんです。今考えると本当にひどいですよね」

そんなゆうこすさんを見かね、「PMSでは?」と受診をすすめてくれたのは、他ならぬその彼だった。同時期にツイッターで「生理前が辛い」とつぶやいたところ、フォロワーからも同じ指摘があったそう。

「それまで婦人科は何となく敬遠していたんですが、いろいろな人たちに背中を押されて思い切って診察を受けたら、『PMDDかもしれませんね』と。そんな病気があるんだ、と初めて知りました。それで精神科で相談してみたら、果たしてその通りの診断だったんです」

処方された抗うつ剤と、低用量ピルで数か月治療を続けたところ、

「驚くほど調子が良くなって。今は精神科での投薬は終え、ピルだけをのんでいます。いつもニュートラルな気持ちでいられて、本当にラク。感情が高ぶっている時にSNSに投稿してしまい、後で悔やむ、ということもなくなって。もっと早く治療すればよかった(笑)」

以来、ピルの服用に加えて、体を冷やさない、体調や気分の変化を日記アプリにメモする、鉄分やプロテインを摂る…といったセルフケアにも心を配るようになった。

「生理やメンタルのことを語るのはネガティブなイメージがあるけれど、どちらも大切なこと。そう思って、PMDDのことを当事者としてYouTubeで発信したら、思いのほか反響があった。女性たちの関心が高まっていると感じます。体や心に関する話題を、これからもっとインフルエンスしていきたいです」


1994年、福岡県生まれ。タレント。KOS代表。「モテクリエイター」としてSNSを中心に活躍。等身大の発信が支持され、フォロワーは190万人を超える。近著に『ゆうこすビューティー 最近自分の見た目が好きすぎるかも。になれる本』(KADOKAWA)。

ワンピース¥26,400 中に着たキャミソール¥6,600(共にハニー ミー ハニー☎03・5774・2190) イヤーカフ、上¥7,700 下¥9,900(共にジュエッテ☎0120・10・6616)


ゆうこすさんのセルフケア例

部屋では必ずルーズソックス。

体を冷やさないよう、部屋では必ずルーズソックス。「寒い時は上げて、暑くなったら足首に。温度調整が簡単。履いたまま寝ても、自然に脱げます」

鉄分&プロテインドリンク。毎日1杯を習慣に。

女性誌とコラボしてプロデュースした、鉄分&プロテインドリンク。毎日1杯を習慣にして、体も心もしゃっきり。「ミルクティー味でおいしい♡」

「チケットサプリ」も愛用。

女性の体に必要な栄養素を、周期に合わせて組み合わせた「チケットサプリ」も愛用。「手軽で続けやすい。パッケージも可愛くて、気に入っています」

※『anan』2021年11月24日号より。