実はスッピンは肌に良くない! 医師が教える「スキンケアの基本」
毎日化粧品を使っていて、ふと疑問が生じることがあります。そこで、アンチエイジングを専門となさっている医師の竹中奈織さんに「化粧品が肌に慣れる?」「すっぴんのほうが肌にいい?」といったケアの基本について質問してみました。
長く使っていると化粧品の効果が薄れているように感じるのですが
Q. 効果の高い化粧品を使いすぎると肌が慣れて老化してしまうって本当ですか?
NO!
高かれ安かれ、使い始めに効果を感じていてだんだん変化がなくなってきた時は、これ効いてるんかな…? って思ってしまいますが、その化粧品が肌に合っているため変化がないように感じるのです。
ニキビやぶつぶつ、かゆみ、乾燥などマイナスの症状が出てしまった場合は、合っていないのですぐにやめましょう。化粧品はピンからキリまでありますが、自分の肌に合うものに出合えた場合、財布が許せば、高いものを使い続けていても問題はありません。
ただ年齢によって皮脂の量や女性ホルモンの量、生活環境などによっても肌は変化するものなので、使う化粧品も見直す必要が出てくるでしょう。
化粧を早く落としたり、メイクを休む日を作ったり…すっぴんがいちばんいいのでしょうか
Q. 肌のためにはなるべくすっぴんでいるほうがいいのでしょうか?
NO!
休みの日やテレワークの日はつい…すっぴんでいるほうが肌に負担がかからずいいと思われがちですが、いつも通りのベースメイクとして日焼け止めクリームやファンデーションを塗るほうが水分を保ち、皮脂を抑えてくれるので乾燥しにくく肌にいいことがわかっています。
またファンデーションは乾燥だけでなく、外的な刺激である花粉やPM2.5や空調の刺激からも肌を守ってくれます。家の中にいると忘れがちな紫外線対策も忘れずに、朝一の手入れの時に日焼け止めクリームもしっかり使いましょう。
マスカラやアイシャドウまでは不要としても朝の洗顔後のベースメイクは忘れずに。紫外線対策や保湿もお忘れなく!
竹中 奈織
兵庫医科大学卒業後、病院勤務を経て産業医へ。シンガポール駐在経験のある3児のママ。妊娠糖尿病や妊娠高血圧になったことで予防医学を学ぶ。多くの人に今だからこそできる対策を伝えていきたい。
資格
日本内科学会認定医
日本医師会認定産業医
日本抗加齢医学会専門医
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